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−土曜日の午前中、HOUSE-ZOOからプランが届く

*プラン図をクリックすると拡大図を開きます*
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| マルオ |
へえー、なるほどねえ。
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| ずう子 |
パティオとルーフバルコニーね。 キッチンも対面式だわ。 リビングは1階だけど、トップライトがあるから、明かりがとれるんだ。
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| マルオ |
子供部屋、贅沢だなあ、それぞれなんて。
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| ずう子 |
今は小さいから一緒の部屋でいいけど、男の子と女の子だもの。 いずれは分けなきゃ。
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| マルオ |
まあなあ。 でも、オレの実家なんてさ。
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| ずう子 |
私だって、姉と一緒だったけど、いいじゃない、今は一緒の部屋にいさせれば。 もう一つの部屋は、遊び部屋か、お客さんが泊まる時の予備の部屋にしておいてもいいんだし。
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| マルオ |
そっかそっか。 お!お風呂からバルコニーに出られるぞ!
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| ずう子 |
出なくてもいいわよ。
ふーん、中庭の上は吹き抜けだから暗くならないのね! ハーブも育てられるわ。
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| カヅオ |
なになに? 僕にも見せてよー。
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| ずう子 |
いいわよ。 新しいお家よ。
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| カヅオ |
僕の部屋は? ぶーちゃんは?
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| マルオ |
あるぞ。 ここ。 ぶーちゃんは、ここ。
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| カヅオ |
イエーーーイ!!
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| ワカナ |
ワカナのは?
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| マルオ |
ここだぞ。
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| ワカナ |
わーい!! パパ大好き!(ほっぺにチュ!)
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| マルオ |
でぇへへへ〜〜。 ほら、屋上もあるんだぞ。 ここでぶーちゃんと遊んでもいいぞ。
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| ワカナ |
お月さまも見えるの?
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| マルオ |
お前は、可愛いこと言うなあ。 見えるぞ、もちろん。 お星さまもお日さまも、人工衛星も飛行機も、みーんな見えるんだぞ。
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| ワカナ |
お月様には、うさちゃんがいるの。
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| カヅオ |
いないよ!
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| ワカナ |
いるもん! ワカナ、見たもん!
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| カヅオ |
嘘つけー! 月にはなんにもいないんだよ!
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| ワカナ |
お兄ちゃんの、ばか! いるもん! ね、パパ。
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| マルオ |
う、うん。 カヅオも、この屋上から月を見ればわかるぞ。
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| カヅオ |
へー‥‥(疑いのまなざし)。 火星には火星人がいるんだよね、パパ。
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| マルオ |
え? う、うん。 屋上が出来たら、天体望遠鏡を買って、みんなで見ようか。
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| カヅオ |
望遠鏡!? わーい! かっこいー!!
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| ずう子 |
ちょっと気になるところがあるのよね。
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| マルオ |
なに?
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| ずう子 |
この「書斎」よ。
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| マルオ |
ん? 書斎? 書斎があるのか!? おおー、オレもとうとう書斎が持てるようになったかあ。 思えば長かったなあ、本はトイレで読む生活が。
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| ずう子 |
書斎なんかあったって、本はトイレで読むくせに! あなたにはこんな広い書斎があって、私はこの二畳間!?
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| マルオ |
何、二畳間って。
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| ずう子 |
この家事室よ!
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| マルオ |
へえ、家事室。 すごいなー。 何するんだ、ここで。
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| ずう子 |
洗濯物をたたんだり、アイロンをかけたり‥‥。
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| マルオ |
ずっとこもってるわけじゃないじゃないか。
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| ずう子 |
そりゃ、そうだけど、洗濯だってアイロンかけだって、毎日あるのよ。 あなたなんか、毎日飲んだくれて帰ってきて、休みの日は、ごろごろテレビ見てるだけで、書斎でいつ、何をするのよ!
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| マルオ |
な、なにっ! 書斎があれば何かするんだよ! その‥本を読むとかだ!
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| ずう子 |
本を読むだけ? じゃ、二畳間でもいいじゃないの。
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| マルオ |
本を読むだけじゃないぞ!
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| ずう子 |
じゃ、何するの?
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| マルオ |
本を‥‥書いたりだ!
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| ずう子 |
あなた、作家志望だったの? 知らなかったわー。 だいたい、いつもあなたはそうなのよ。 やるとか言って、いつやるとも知れないような物を、ごたごたいっぱい買ってきては、置きっ放しにして、しまうと「あれはどこだ」なんて言い出して、また奥から引っ張り出してきては、やりかけを散らかすばかりで、そうよ! うちは、あなたのお陰で、ガラクタも多いのよ! あなたの書斎なんていらないから、納戸が欲しいくらいだわ! 本を読みたきゃ納戸で読めばいいのよ! 昔の偉い人たちは、子供の頃から丁稚奉公で苦労しながら、納戸で隠れて本を読んで偉くなったのよ!
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| マルオ |
な、な、なにー!
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| ずう子 |
だいたいあなたは、主婦の仕事をないがしろにしてるのよ! 私なんて終わりのない仕事を延々と続けているのよ! どうせ主婦なんて三食昼寝付きの気楽な職業だと思ってるんでしょ! あなたが昼休みに公演で昼寝してる間だって、私は休んでないし、あなたが帰りに飲んだくれて、新橋の駅前でテレビのインタビュー受けて、恥ずかしい姿を世間にさらしてる間だって、私は働いてるのよ! キーー!!!
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− 電話が鳴る
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| マルオ |
落ち着け! 分かった! 落ち着け!
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| ずう子 |
あなたなんて、あなたなんて、‥‥ワー!!!
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− ワカナが電話をとる
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| ワカナ |
もしもし
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| 電話の主 |
もしもし、お嬢さんかな? HOUSE−ZOOの徳田と言いますが、お父さんかお母さんはいますか?
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| ワカナ |
ママはキーってしてるの。 パパは困ってるの。
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| 徳田 |
キー?
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| ワカナ |
パパがいろいろ買って片付けなかったり、テレビに出たりしてるから、キーってなっちゃったの。
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| 徳田 |
テレビに出たり????
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− マルオが急いで電話を代わる
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| マルオ |
(息切れしながら)もしもし! あ、所長さん!
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| 徳田 |
すみません、また取り込み中でしたか。
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| マルオ |
いや、あの、はあ、ちょっと‥‥
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| 徳田 |
掛けなおしましょうか。
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| マルオ |
いえ、大丈夫です。 プラン、ありがとうございました。
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| 徳田 |
いえ。 本当は、直接お会いして、ご説明しながらお見せしたかったんですが、先日決めた、次のお打合せの日まで、まだ随分あったものですから、とりあえずお送りしたんですけど。
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| マルオ |
その件ですが、これから伺ってもいいですか!
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| 徳田 |
え? これから?
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| マルオ |
すみません、急に。 でも、妻が大変なことに!
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| 徳田 |
はあ、こちらは大丈夫ですけど。 大丈夫ですか?
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| マルオ |
伺えば何とかなると思いますから。 って言うか、何とかしてください〜!!
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