「平成29 年度 先駆的空き家対策モデル事業」事業成果報告会が、下記の要領で開催されました。

1 日 時 平成30年2月16日(金)10:30~16:30(受付開始10:00)
2 場 所 住宅金融支援機構 1階 すまい・るホール(東京都文京区後楽1丁目4-10)
3 主な参加者
・先駆的空き家対策モデル事業の支援対象団体
・空き家対策を行う地方公共団体、民間事業者、専門家等
4 参加費 無料
5 定員 220名

 

その中で、HOUSE-ZOO株式会社(現 オンコ株式会社)も事業報告で発表しました、原稿を掲載します。

HOUSE-ZOO株式会社 田中宗樹と言います。宜しくお願い致します。
資料を提出させて頂きましたので、そちらをご覧ください。

私たちは、賃貸住宅管理業を営んでおり、特にシェアハウスの企画、運営、管理を手掛けています。

そのビジネスモデルは、物件のオーナー様から、建物を一括賃貸し、入居者へ転貸をしています。
入居者より家賃(やちん)を受け取り、管理料を差引き、オーナーに賃料を支払います。
入居者は、自分のペットと共に入居し、動物好きが集まり、リビングや水周りを共有し、交流を得ながら生活をしています。

最近の生活スタイルは、所有から共有へ、例えば、自転車(じてんしゃ)、車、オフィスもシェアする方々が増えています。
住まいにおいても、このシェアスタイルの需要は、世代を超え今後ますます高まってくると考えます。

そこで、私たちが取り組んでいる事業に付加価値をつけることで、全国でも展開が可能な「先駆的空き家対策モデル事業」として構築できると考え取り組みました。
事業名は、「高齢者共同居住型住宅の保護犬(猫)共生型で相互みまもり」です。

この事業は、空き家対策を解決するにあたって、現代の社会問題を視野に入れ、相互に解決出来る部分を見出した(みいだした)モデル事業となっており、社会的意義のあるものと考えます。

実際に、立地条件が好ましくなく、大きな家が空き家になりやすいと言われています。

そのいっけんデメリットに思われる空き家の環境が、動物を飼育している人にとっては、市街地よりも、郊外の方が、動物と暮らしやすく、また毎日の犬の散歩コースに適した環境があるなど、求める方もいます。

更に、複数人で暮らすシェアハウスは、大きな家である方が、貸す側にとっても、借りる側にとっても、費用的な面で効率が良くなります。

このように、ペット共生シェアハウスとして利活用することで、好ましくない条件をカバーし、有効活用出来ます。

ペット可の物件は、まだ少なく、また家賃(やちん)が高く、動物を飼育希望しているが、住む環境のハードルが高くて諦めている人がいます。
そういった方々に対して、リーズナブルに、ペットと生活できる環境の提供となります。

最近、独居老人の増加が、社会問題になっており、一人暮らしに心細さを感じている人がいます。
また、動物が好きな人ほど、飼育したいが、最期まで世話を出来るか不安でと諦めている方もいます。

さらに、動物保護活動も周知され携わる方々が増えてきましたが、まだ、里親を見つけるまでに時間を要したり、保護する施設のスペースに限りがあるなど、動物の暮らす環境が少ない状況です。

これらの社会問題の解決に一役担える事業が、保護犬・保護猫と暮らすシニアシェアハウスです。

シェアハウスとして利活用する空き家の一部屋を、保護犬・保護猫の暮らす場所として提供し、動物好きのシニアが集まって暮らす先駆的な生活スタイルになります。

動物と暮らすことで、生きがい生まれ、生活に張り合いが生じ、アクティブシニアの育成にもつながると考えます。

この「保護犬・保護猫と暮らすシニアシェアハウス」のスキーム構築を手掛けました。

一つ目の事業内容は、空き家オーナー予備軍へ空き家活用の周知啓発です。

まずは、周知啓発のためのホームページを作成し、事業の成果物の閲覧やダウンロードができるページ作成も行います。

また、既に空き家となっているオーナーに接触することはハードルが高いので、空き家予備軍へ利活用の周知・啓発を行う取組みと、その活動を行うための関連する企業・団体との連携が必要と考えました。

これは、空き家情報が集まりやすい不動産(ふどうさん)や士業の方々、利活用時のリフォーム工事を手掛ける工務店、賃貸管理や運営を行う管理会社で、パートナー制度を構築し、空き家オーナーへの共同提案や、一貫したフォローが出来る体制です。
そのパートナー制度のパンフレット及び契約書を成果物として、提出を予定しています。

二つ目の事業内容は、
神奈川県相模原市に実際にオープンしました、「保護猫ルーム付き多世代型シェアハウス」による空き家活用の事例からスキームを構築することです。

4DKの空き家を、保護猫専用に1部屋、人用に3部屋設けました。
その猫部屋には、空き家オーナーがボランティア活動している保護猫シェルターより5匹の猫を受け入れました。
そのオープン時に、相模原市に運営のこと、保護猫たちのこと、入居予定のシニアの介護のことを助言を頂きながら取り組みました。
運営の入居者の募集は、神奈川県居住支援協議会 かながわあんしん賃貸住宅に高齢者住宅として登録を行い、並行して、シェアハウスの専用ポータルサイトにも登録し、多世代への周知を行いました。

この事業の成果物として、空き家オーナーとの「定期マスターリース契約書」、入居者との「定期住宅賃貸借契約書」、また、ハウスルールブックの提出を行います。

この物件の保護猫たちの世話は、オーナーが行っていますが、派生形として、管理会社・入居者・保護団体が動物の世話を行うモデルもあると考えます。

このように、多世代の方々が集い生活し、保護猫たちの世話で管理者側が出入りすることで、相互の見守りになる、新しい生活スタイルが構築されました。

 

また、週末には、シェアハウスで保護猫たちとの触れ合いイベントを開催し、地域のコミュニティの場としても活躍してます。

私たちは、介護が必要になる前に集い暮らす、アクティブシニアタウンが今後求められると思っており、全国で空き家を活用して展開出来るように、今回の事例を基に作り上げた、契約書やハウスルールを利用して頂きたいです。

また、ペットに限らず、コンセプトを設けることで、立地条件がカバーされ、多世代が共に暮らすことが可能となり、空き家の有効活用に繋がると考えます。

ご清聴ありがとうございました。